2005.06.13

海と毒薬

 お恥ずかしい話ですが、遅ればせながら遠藤周作の「海と毒薬」を読みました。
なぜ「遅ればせながら」というと、中学生で読んでるのが普通みたいなことを2人連続に言われたからです。(2人ですけど。)
また、それを読んだのも、たまたま誰かが読めば、とくれたのが家にあって、テレビが壊れたこともあって、そんな偶然があったからで、自ら選んだものではないんです。

実際の事件「相川事件」をもとに書かれたショッキングな内容ですが、これを中学生の頃から知って生活するのと、大人になってから知るのとでは全く違うなーと、そこでもショックを受けたわけです。

ある新しいことを知ると頭に「インデックス」ができます。できてからは得た情報をどんどんそこにいれていくことで内容が深まると考えています。
中学生から知っていた人にはその「インデックス」ができていて、そこに関連事項は整理されて入っているはずです。でも私のほうには空というか、入れるところがない。

「嗚呼、なんと残念なことか。」

本を読んでないと言うこはこういうことなのでしょう。

そんなコトもあり最近は「知る」ということに特に興味があります。
養老さんが「知らないと言うことは知ろうとしていないこと。」言っていました。無意識にシャットアウトしていると。
ほんとに興味のないことは全く空ですから。知らなくても全然構わないって思っちゃってる節もあるし。

でも、まだ、「興味があるか、ないか」すら考えるステージに上がらない物事がたくさんあり、その中には今まで以上に面白いことがあるはずなのです。それにぶち当たれるかどうかは、いろんなものに興味を持ち続けることが必要です。
ただし、知ろうと思った時点で手に取れる世の中にある資料、物事は「知ってもいいよ」と許されたコトでしかないこともわかっていないといけないのかな、と思う。

この本を読んでいる最中、奇しくも日本兵の騒動があり、横井さん、小野田さんの話も取り上げられいましたが、横井さん発見の2年後にさらに発見された日本兵中村輝夫さんのことはあまり語られません。

きっと「台湾人日本兵だからあんまり知らなくていいよ」と言うことだったのでしょう。
その事実にものすごく驚いたのです。
たまたま、本を読んでいたタイミングだったからこそ、ニュース以上のことを知れたと痛感したのです。

「あっぶねー、見過ごすとこだった。」

遅くなっても知れて良かった。 せめても(笑)


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終戦間近、ある大学病院で米軍捕虜の生体解剖が行われた。死体解剖に対して普段はできない生体解剖、生きた人間を解剖することに関わった人たちの手記調ストーリー。遠藤周作著、昭和35年発刊。 [書評] ビーケーワン| アマゾン| 楽天ブックス| 本・読書ランキング
海と毒薬 | 読書と感想文と、好きに書く法 at 2005.07.13 10:28
この記事へのコメント
「海と毒薬」という本があること自体を、
今知りました。
…もっと、恥ずかしい。
いや、恥ずかしい事かどうかも
いまいち分かりません…。
Posted by の at 2005.06.13 17:44 | 編集
聞いた人がたまたま読んでいただけだと思いますが・・・
の さんもそれがあるのを知っただけでいいんじゃないでしょうか?映画化されているみたいです。でもそんなに面白い話じゃないですけど。
Posted by ip at 2005.06.14 11:08 | 編集
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